2008年12月10日 (水)

暮れの追い込み

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外は積雪の山の中、ビオリーブスでは暮れの最後の生産追い込みが続いています。

製造現場には無論暖房が入っていますが、常温での混合による製造が特徴のビオリーブス製品は、季節による温度変化によって微妙に違う製品の粘性による充填時の制御にとても時間を取られます。

僅かな温度変化でもチューブやボトルに入る量が微妙に変わるために、最適な調整が事前に必要なのです。

僅か数年前では、全て一つづつ手によって充填していたのが嘘のように、現在ではある程度自動化は出来ているものの、大手のメーカーとは比較にならない、「職人」としての経験が相変わらず必要です。

それは、僅かに離れた畑でも原料特性が変わる、自然の原料だけを使用して製品を作る以上、均一化した原料で製造する製品とはどうしても違う「技」が必要だからです。

同じ種類の製品でも、その収穫された原料や、季節によって、微妙な違いを見せる私たちの製品は、お客様によっては「何故前回の製品と香りが違うの?」という疑問を寄せられたりすることが多々ありますが、私達には、その作る時期による製品の僅かな変化(特に香りなど)が、私たちが自然の原料をありのままに使用している証と考えています。それはまるで同じ畑のブドウからでも毎年見妙に違うワインの出来のように。

それはプラスなのか、はてまた均一性の不安定なマイナス要素なのか、結局お客様のご判断にお任せするしかありませんが、それでも私たちはことこの微妙な変化の出てしまう今の製造方法と理念を、変えることができないように思います。

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2008年12月 4日 (木)

仕事の特権

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日本ではシャクナゲの蜂蜜を限定で販売開始して既に好評を得ているようです。

シャクナゲは農家仲間のヴァルテルさんのものですが、彼の養蜂仲間ではいろんな蜂蜜製品を製造していて、時折それらの変わった?製品が我家に持ち込まれます。

今回は蜂蜜に各種のフルーツを混ぜ込んだものでして、青りんご、イチゴ、黒すぐり、レモンなどの種類があります。

先ずはこれらの新製品を美味しく頂戴するのも私たちの仕事です。それは何よりの私たちの特権!

今朝も、朝食のパンスプレッド代わりにこれらをトーストに乗っけていただきました。強烈な色はしていますが、勿論、着色料やその他の添加物は皆無のものばかり。とにかく蜂蜜とフルーツの相性の良さったら・・・

皆様にも味わっていただける日がくることを祈りつつ、もう一枚トーストに手が伸びてしまった朝でした。

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2008年11月28日 (金)

大雪の日

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26日の夜半から降り始めた雪は予想を超えた積雪量になり、朝方7時過ぎから(でもまだ真っ暗)出かけたものの、あちこちで車の立ち往生やら事故やらで、高速道路も賢明な雪かきの真っ最中。

普段は20分で辿り着く場所も2時間ほどかかってしまい、その先もどういう状況か分からないままに、この日は外出の仕事は取りやめて、自宅までフーフー言いながら帰ってきてしまいました。

トリノの平野部ではそうでもなかったのですが、標高が600m以上ある山の上の我が家ではそうもいかずに、一日中じっと閉じこもっているしかない状況です。

翌日、嘘のような晴天に恵まれ、トリノの周辺のアルプスが見事に我が家から一望できました。人間生活は自然に翻弄されることが多いいのですが、それでも冬は雪という当地では当たり前のことが少なくなった昨今、ちょっと嬉しかったりしたのは私だけではないように思います。

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2008年11月26日 (水)

バルセロナの美味しい出張

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ヨーロッパ域内での私たちの製品の販売関係の打ち合わせのため、スペインはバルセロナに一泊二日の出張がありました。

お供には、手弁当で私たちの仕事を手伝ってくれているイタリアの友人の建築家マウロ君です。

朝方は零下のトリノから、日中15度以上のバルセロナに降り立つと、抜けるような青空が迎えてくれました。

初日の午後から夜遅くまでに仕事は済ませ、翌日は飛行機出発の関係で空いた半日の時間をバルセロナ中心地のランブランス地区の散策に充てることになりました。

それにしても、バルセロナは活気がありまして、平日だというのに目抜き通りは朝から人の山。チップ欲しさに大道芸人たちが様々に工夫したパフォーマンスにも思わず足も止まります。保守的な感じが常にするイタリアの各都市に対して、とてもモダンで若い活気がみなぎっているように思えます。

スペインも美食の国のイメージの一つですが、もともと初日のビジネスランチからして、パエリアだの、アンコウのソテーだのとたらふく御馳走になり、夜は夜で名物のタパスをつまみ食い(の割にはかなりの量・・・)。それなのに、それなのに、朝からしっかり朝食もいただき、更にはランブランス地区の有名な市場の脇にある小さなレストラン(さしずめ、築地の場外周辺にある食堂のイメージ)で、市場の新鮮な魚介をシンプルに焼いたり煮たりした料理を、サングリアとともに舌鼓しました。

出張なんだか美食の旅だったのか、やや背徳感は残るものの、眼前にあるこれらのチャンスを否定する理由?もないよと自身に言い聞かせ、同じ市場で子供たちにと購入した手作りチョコのお土産を抱えて、低く沈むスペインの夕陽を見ながら、寒く曇ったトリノの我が家に帰ります。

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2008年11月22日 (土)

初雪とフリット

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仕事柄よく天気予報を見るのですが、数日前から零度近くに気温がなることを知っていた土曜日の朝、この冬初めての積雪がありました。

私の記憶が正しければ、十数年前のピエモンテは11月頭には既に雪が積もっていたように思いますが、ここ数年は毎冬ごとに積雪が少なくなり、温暖化という関心事を身近に感じてはいましたので、何となく嬉しく思えてしまいます。

お休みの土曜日でしたが、マッシミリアーノ親子とお昼を戴きながら打ち合わせをすることになっていましたので、雪景色を見ながら約束のレストランに出向きます。

このレストランは所謂伝統的ピエモンテ料理のお店でして、見かけはただの田舎の食堂ですが、常に人が途切れず、土曜日ともなれば超満員の盛況です。

伝統的ピエモンテ料理は数あれど、その中でもフリット(肉や野菜の揚げ物)は代表的で、この日もメイン料理にこれをチョイス。肉や野菜だけでなく、リキュール味のビスケットとかも入っていて、最初はびっくりするものの、味の変化が楽しめてこれはこれで美味しい。

有名店でも時折べたついたフリットを出されることが多いいなか、カリッと香ばしく揚がったここのフリットを皆で頂きながら、本格的な冬の到来を迎えた日でもありました。

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2008年11月19日 (水)

昼食の憂鬱

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いよいよ朝方は零下になったトリノです。特に曇りや霧の日よりも晴天の朝の方が気温が下がります。今朝は朝やけが綺麗でしたが、朝からダルマのように着こんでしまうほどです。

アクイテルメからここトリノに引っ越してから数ヶ月経ちましたが、特に変わった日常の習慣が昼食です。

今までは自宅近くに学校があったお陰で、判で押したように12時半が次男、1時10分が長男と、正確な時間帯に帰ってきていましたので、昼食の準備もし易かったのですが、現在は次男が1時半過ぎ、長男がバスで通っているため、2時半以降にしか自宅に戻れません。両親だけ先に済ませるのはどうも切なく、やはり子供たちと一緒に食べたいばかりに、昼食の時間が大幅に遅くなり、その影響で夕食も8時過ぎ、時には9時が当たり前になってきてしまいました。

この日の昼食は、市販の生地で焼いた、ローズマリーとオリーブオイルと岩塩だけのシンプルなフォカッチャと、特売で買って冷凍していた骨付き肉のグリルと、ヴァレリアーナという種類の野菜だけのサラダです。

毎日このようなお肉を食べるわけではないですが、どこの子供もそうであるようにお肉は大好物ですし、なんたって日本に比べれば破格の価格です。

確かに毎日の昼食の準備は大変ですが、いつまでもは続かない、子どもたちと一緒に食べられることの今の幸せを思うと、簡単に済ますのには惜しい日課です。

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2008年11月14日 (金)

野中の鮨屋

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寿司ネタ(洒落でなく)の多い私たちのブログですが、これが最後の話題にしたいと思いつつ、つい書かずにおれない懲りない一家です。

ミラノに出向いた帰り道、もうすっかり遅くたが、我が家にはまだ80km以上あろうかという高速道路の途中でしたので、泣く子と空腹には敵わずと、次のサービスエリアで食事をすることにしましたが、何となくサンドイッチ類では物足りない・・・

こういう時に車に付いているナビゲーションは便利でして、走行位置の付近のレストランの案内などもしてくれます。どうせ食べるなら普段食べない料理をと、レストラン探索のカテゴリーで「CINESE」をインプットして、最も近い中華料理屋を目指します。

高速を一旦降りて、街灯もまばらな広大な平野部の田舎道をひたすらカーナビの案内する方向に懸命に走らせると、小さな町の一角にその中華レストランはありましたが、中華レストランの看板の横に、日本レストランとも書いてある・・・うそでしょ?と思いつつ店内に入るとそこはやっぱりいつもの中華レストラン内の風景ですが、女主人が見せるメニューは2本立てで、「中華」と「日本」の別メニュー構成です。

思わぬサプライズですので、こりゃ何としてでも「寿司」を食わねばと、前菜代わりの焼きギョーザをつまみつつ待つこと暫く、これがなかなか「寿司」が出てこない、いい加減に煮えを切らして女主人に催促をすると、「調理人がなかなかの拘り派で時間がかかっている」とのこと、そんなこんなで、ようやく出てきた「寿司」を見て一同仰天です。でかい・・・

女主人の説明によると、ここの調理人は寿司を握る際に衛生面に拘って、素手で握らず、酢飯を型押しで成形し、そこに刺身を乗せるという方法で作っているのだとか・・・

衛生観念の高さには文句はないものの、日本人としては何か腑に落ちないながらも空腹が後押しして、とにかく箸で千切りながら、口で千切りながら頂戴はしたのですが。酢飯に塩が効きすぎてしょっぱい・・・

しかもこのボリュームですから全ては食べられず結局持ち帰りをすることになり、留守番していた長男に、サーモンや鮪や鱸などをフライパンで焼いて焼き魚にして食べてもらったという落ちがつきました。もうこれ以上の寿司ネタがあるのか?次回あればまたご案内したく存じます。

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2008年11月 9日 (日)

手巻き寿司パーティー

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先週はずっと雨と濃霧の毎日で、少々うんざりしていたところですが、本日日曜日は朝の気温が6度であったものの、周辺のアルプスがはっきりと見渡せる久しぶりの晴天でした。

土曜日の夜、長男が珍しく、日曜日の我が家のお昼に友達を呼びたい、しかも日本料理が良いと言います。

聞けば、この同じ高校に通う彼の友人は大の日本ファンで、今日ではすっかり地元の子供たちの日常に入り込んでいる日本のお家芸「マンガ」から日本ファンになった一人のようで、しかも大の少女マンガファンらしく、いよいよ筋金入りのようです・・・

普段からインスタントラーメンなどをこよなく愛することなど聞いていると、日本食材の調達に限界のあるこの地元で、さてどんな日本料理を用意してあげたら良いものか悩みに悩みましたが、手巻き寿司なら無難かと、朝からせっせと用意するはめになりました。

地元のスーパーで売られている鮮魚は、とても生食に適しているとは思えず、中身の具は一般的なスモーク・サーモン、卵焼き、ボイルドした海老、ツナのマヨネーズ和え、冷凍して保存していた納豆などをチョイス。

これに、高野豆腐の前菜と、半袋残っていたお餅を使ったお雑煮、バニラアイスに缶詰の小豆の練餡子を添え、きなこをまぶしたデザートを用意しました。

結果は、流石に日本ファンを自称する長男の友人は、どれもこれも(高野豆腐は残してましたが)美味しそうに平らげていまして、特にデザートは気に入ったようです。

来年の夏には長男と2人で日本の旅行を計画しようなどの話題で盛り上がる子供たちの姿を傍で見ながら、寝坊したい日曜の朝からの手間暇苦労もすっ飛んで、何やら私たち両親が一番幸せを感じる休日を過ごすことができたようです。

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2008年11月 5日 (水)

ジュリオのキャンドル

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そろそろ冬に近づくとキャンドルを家の中で焚く時期になりますね。ジュリオが製造する100%蜜蝋のキャンドルも今が製造ピークです。

蜜蝋キャンドルと言っても、一般に市販されているものは殆どが他の植物油脂や場合によっては石油系の油脂をを加えているのが普通だと言いますが、これは燃えやすくするという意味もありますし、何より貴重で高価な蜜蝋の節約になるからです。

ジュリオのキャンドルは頑なに蜜蝋100%ですが、この蜜蝋という原料はとても扱いにくい素材でして、特に溶けている液状の状態から凝固するまでの収縮率が高くて、クラック(ひび割れ)などが強く出てしまいます。

以前にもブログでご紹介したことがありますが、当時は溶かした蜜蝋を瓶に先ず半分流し込み、凝固した後にさらに半分流し込むという作業をしていましたが、現在は絶妙な温度で流し込むことで、一度の作業で済むようになっています。

それでも、へこみやひび割れは避けられず、結局最後は表層部分に再度薄く蜜蝋を流し込んで綺麗に仕上げる工程は残っています。

また、100%蜜蝋キャンドルの特徴として、植物系や石油系の素材のキャンドルに比べて、やや燃えにくいという性質があり、お客様によっては、「全てきれいに燃えず瓶底に残るのが好ましくない」などの問題を指摘していただくことが時折あるようですが、混ぜ物をして燃えやすくし、見た目などに拘るか、頑なに100%蜜蝋に拘って少々のご不便をおかけするかですが、常に悩ましい問題とは知りながら、やはり私たちには後者の道しかなく、短所を少しでも改善できる努力を続けてゆくしかありません。

ちなみに、ビンの底に残る蜜蝋は、湯煎などして簡単に溶かすことができ、再成型させられますし、家具などの艶出しには抜群の素材です。ぜひ機会がありましたら試してください。 

来月にはもうクリスマスのシーズンになります。冬の間は、ジュリオのキャンドルを我が家でも焚いて、蜜蝋キャンドルならではの甘さと、絶妙に配合された各種精油の良い香りに包まれつつ、独特の灯に和んだり楽しみな季節に入ります。

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2008年11月 1日 (土)

LUGANO

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お休みの日曜日に、時々外出したくなったら、良く出かけるのがスイスの南にあるルガーノという街です。

現在のトリノからは150kmほど離れていますが、休みでトラックなどが走らないほとんど空いた高速で2時間もせずに辿り着けます。

欧州の主要な地域には、もう国境の検問というものが無くなってしまいましたが、ここスイスは相変わらずです。地続きにある国境というものにピンとこなかった日本人の私は、随分前にここに初めて訪れて感動したものでした。しかも通貨は今でもスイス・フラン。プチ海外旅行を味わうにはもってこいなんです。

いつもの馴染みのレストランで食事をし、湖の畔を散歩して、今日は工事でしばらく運休していたケーブルカーに乗ってみました。山頂からの眺めはま正に絶景!

すぐ近くには、有名なファクトリーアウトレットのFOX・TOWNという施設もあって、一日を十分に楽しめます。

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